それは岡部洋一の誘いで 2015年9月「実験 岡部洋一 vol.10」での衝撃の出会いがきっかけとなり、翌 2016年6月、今度は岡部洋一と太田惠資をゲストとして迎え、「木津かおりと the民謡」が始まる。民謡がもつ地域性は不規則性や時代に即して変遷する言葉優先主義として容赦なく現代日本語と日本人、そして西洋音楽理論を絶望の淵に陥れつつ、しかしそこから新しい現代の民謡に衣替えしていくことになる。3 人による強固で唯一無二・一期一会のサウンドは、民謡を越え民族を超え大宇宙小宇宙へと楽しい未来にむけ歩み続けている。
メンバー
木津かおり [きつ かおり] (唄・ごったん・和紙三味線)
岡部洋一 [おかべ よういち] (パーカッション)
太田惠資 [おおた けいすけ] (ヴァイオリン)
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メンバープロフィール
木津かおり(きつ かおり)
横浜に生まれ幼少より尺八奏者の父、木津竹嶺に民謡を師事。 三味線を本條秀太郎師の手ほどきを受ける。コロムビアレコード専属民謡歌手としてNHKの民謡番組や全国各地のステージに出演する。父を継いだ竹嶺会を民謡愛好家の活動の場とする他、地元保土ヶ谷民謡民舞協会では会長として、又所属の一般財団法人日本郷土民謡協会成年部では副部長として、民謡の普及活動を行う。NHK朝ドラ「虎に翼」の挿入歌の歌唱等、民謡にとどまらず、10代目松本幸四郎率いる「歌舞伎 NEXT」”朧の森に棲む鬼”の新橋演舞場・博多座公演に参加。テーマ曲の他、声・三味線・太鼓を担当する。近年の指導として「2024ふくすけ」「11人の賊軍」「こまつ座の新作フロイス-その死、書き残さず」等がある。 http://www.kitsu-kaori.com
岡部洋一(おかべ よういち)
都内のブラジルライヴレストランでプロ活動スタートさせつつ、おニャン子クラブやアイドル歌手のバックを多数つとめる。その後はジャズ~ロックの様々なアーティストとも共演。Baden PowellやDavid Sanbornなど来日大物ミュージシャンとの共演も多い。 また、アバンギャルドな音楽も得意とする。レコーディング参加作品は数知れず。
2021年には、東京パラリンピック閉会式に、シシドカフカ主宰の打楽器アンサンブル、el tempoのメンバーとして出演。
スピード感あるフルボディな鬼グルーヴと、超人的に幅広い音楽対応力と、微笑ましいユーモアとペーソスで、人の心に火をつけるアーティスティックな打楽器奏者。
太田惠資(おおた けいすけ)
熊本出身。鹿児島大学で化学を専攻。 ’83年に上京し作編曲家として音楽活動を開始する。即興演奏や民族音楽を基盤とした個性的なバイオリンや声は、数百に及ぶ参加CD、NHK大河ドラマ「龍馬伝」、NHK連ドラ「らんまん」、映画「るろうに剣心」、「シン仮面ライダー」などで聴く事ができる。これまでに忌野清志郎、石橋凌、宇崎竜童、辻仁成ほか多くのアーティストをサポート。また山下洋輔氏とのトルコ公演、佐藤允彦氏とのインド・ネパール公演ほかダンスや芝居など海外での舞台も多い。hulu連ドラ「雨が降ると君は優しい」や串田和美演出「24番地の桜の園」(シアターコクーン)等では作編曲・音楽監督を務める。
今掘恒雄(g.)、岡部洋一(per.)を迎えて自己のユニットYolcu-Yoldaş(ヨルジュ・ヨルダシュ)を主宰。