1988年、世界的指揮者、故岩城宏之が創設音楽監督(現在、永久名誉音楽監督)を務め、多くの外国人を含む40名からなる日本最初のプロの室内オーケストラとして石川県と金沢市が設立。2001年金沢駅東口に開館した石川県立音楽堂を本拠地とし、世界的アーティストとの共演による定期公演や、北陸、東京、大阪、名古屋での定期公演など年間約100公演を行っている。これまでにアジア、オセアニア、ヨーロッパにて20度の海外公演を実施。シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭(ドイツ)、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノフェスティヴァル(フランス)など音楽祭から度々の招聘を受ける。設立時よりコンポーザー・イン・レジデンス(現コンポーザー・オブ・ザ・イヤー)制を実施、これまで国内外の作曲家へ新曲を委嘱し、初演・CD化している。石川県ジュニアオーケストラの指導、地域の学生との共演、邦楽との共同制作などオーケストラ育成・普及活動にも積極的に取り組んでいる。また、金沢発の新作オペラや全国共同制作オペラプロジェクトにも携わっている。2008年よりラ・フォル・ジュルネ金沢、2017年よりいしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭のレジデントオーケストラを務める。ドイツグラモフォン、ソニー、ワーナーミュージックジャパン、エイベックスなどメジャーレーベルより90枚を超えるCDを発売。日本レコードアカデミー賞(1992年、1995年)、1994年文化庁芸術作品賞、1995年出光音楽大賞、1996年中日文化賞を受賞。井上道義(音楽監督2007~2018年)、マルク・ミンコフスキ(芸術監督2018~2022年)が監督を歴任。2022年9月より広上淳一がアーティスティック・リーダーを務める。