1989年大阪府出身。2012年金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科油画専攻を卒業。2014年同大学院美術工芸研究科絵画専攻油画コースを修了。同年、加賀友禅の工房へ入社。2020年に退職し、卯辰山工芸工房染工房へ入所。
現在に至る。
制作にあたって
金沢に来て約14年、「風と緑の楽都音楽祭」は毎年恒例の行事として認知しておりました。
たくさんの人に作品を認知してもらえる機会をいただき、嬉しく思います。
これまでの制作テーマは、水の循環や流動性・不定形性といった特徴を踏まえて「万物は絶えず生まれては変化し、移り変わってゆく」という生々流転の概念を軸としています。また、染まるという現象を意識しながら心象風景を染め描いています。
お話を伺ったとき、自身の制作テーマと音楽はとても相性が良いと感じました。画面を流れるような線や色から、音色や楽譜をイメージすることができると思いました。
作品を目にして下さる方が、楽しさを感じたり、元気が出たりするような図案にしたいと思い制作しました。
ロマン派の音楽家たちの自由への熱量を感じながら、今年の「風と緑の楽都音楽祭」を楽しんでいただければ幸いです。