いよいよ、11月16日に「左手のピアニストの為の公開オーディション」が開催♪
オーディションの結果が優秀な方には、2020年5月の音楽祭でトスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団(指揮:広上淳一)とラヴェルの『左手のためのピアノ協奏曲』を弾いていただくほか、左手のピアニストの公演に出演していただきます!
入場無料ですので、お気軽にお越しください♪
日時:2019年11月16日(土) 13時30分開場 14時開演(入場無料)
※3才から入場可
会場:石川県立音楽堂 交流ホール
出演:ステファン・ヴァルズィッキ、児嶋 顕一郎、瀬川 泰代、月足 さおり、黒崎 菜保子、樋上 眞生
※樋上さんのみ右手での演奏になります
また、審査員長の舘野泉さんより、以下のメッセージをいただきましたので掲載します。
世界でも初めてと思われる「左手のピアニストの為の公開オーディション」が昨年金沢で行なわれ、そこで選ばれたピアニストが2名、本年の音楽祭でアンサンブル金沢と協演したことは大きな反響を呼びましたし、演奏会当日、来場された満席の聴衆から寄せられた感動の大きさも、出場者にとっては計り知れない励みになりました。アンサンブル金沢と共演を果たせなかった参加者も、音楽祭の中で幾多の演奏の機会を与えられ、ステージで演奏することの大事な意味を経験出来たことは素晴らしいと思います。
今年もまた「左手のピアニストの為の公開オーディション」が間もなく開催されます。片方の手しか使えないことは確かにハンディではあります。そのことは素直に認めたうえで、しかし、それにも関わらず、両手のピアニスト達とまったく遜色ない立派な芸術表現の域に達することが出来るということも誇りをもって云いたいと思います。それは演奏だけでなく「左手の音楽」創作の面でも云えることです。最近の作曲家たちは左手のために作品を生み出すことに、新しい創作面での広がりを見ているからです。
現在、日本は「左手による音楽」の演奏、創作の両面で世界をリードしているといっても過言ではありません。でも、演奏の分野ではまだまだいろいろの問題や悩みを抱えていることも事実でしょう。演奏者ひとりひとりの年齢差や各人がそれぞれ抱える問題も様々です。演奏者各人が創作者と同じ視線であることが、これからは求められていく時代になると思います。
いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭
左手のピアニストの為の公開オーディション
審査員長 舘野 泉